しつけでぜったいに教えた方が良いことは何ですかと聞かれることがあります。

オスワリ、マテ、フセ、犬に教えたいことは色々あると思いますが、最も大切なものの一つは呼び戻しだと思います。

ここのところ自然災害が増えていますね。

非常事態に驚いて犬が外へ飛び出してしまうケースは少なくありません。

リードをしていない状態で出てしまった犬を呼び戻せるかどうかは、犬の安否を左右します。

呼んだら犬が戻ってくる、そして戻って来た犬をしっかり捕まえることができるように、平常時から毎日トレーニングしておくことはとても重要なことだと思います。

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捕まえようとすると逃げてしまう犬、手の届かないギリギリのところまでしか戻ってこない犬は多いですね。

ぜひ捕まえるところまでできるようにしておきましょう。


● 戻って来たら必ず褒める

犬が戻ってきたら必ず褒めること。

戻ったら良いことがあると犬にすり込むことが大切なので、たとえ30回呼んでやっと戻ってきてもちゃんんと褒めます。

何度呼んでも戻ってこないと、つい語気が荒くなったり、戻ってきた犬にお説教したくなったりしますが、叱らずに褒めることが重要です。


● 呼び戻しを悪用しない

呼び戻しを悪用しないことも大事。せっかく戻ってきた犬に、爪切りやシャンプーなど嫌がることをしないこと。

せっかく戻ってくるようになった犬も結果を怪しむようになり、捕まえることができなくなります。


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●捕まえる練習も一緒に

はじめから「捕まえるぞ〜」というオーラを出すと余計に警戒されてしまうので、はじめはご褒美をあげながら首輪やハーネスのあたりを軽く触ったり、撫でることから始めてみましょう。

最初のうちは、特に犬が喜ぶものとセットにして練習することをお勧めします。

また、自分から膝に乗ることができる小型犬は、オイデと組み合わせて膝に飛び乗ることを教えておくのも良い方法だと思います。

飼い主の声を聞き流すことを習慣にしないため、犬が落ち着いる状況で練習を重ねることも重要です。


緊急事態はいつやって来るか分かりません。迷子札をつけておくことも忘れずに。